開催中の展示
★第70回企画展「お役人様がやってきた!」
展示解説
★展示解説 第70回企画展「お役人様がやってきた!」
巡見や調査などの理由で徳島にやってくる幕府の役人や要人、そして村にやってくる藩の役人。訪問先はその準備と対応に苦慮します。
資料を通して役人の来訪の様子を紹介します。
日 時 令和6年11月15日(金)・12月7日(土)・令和7年1月19日(日)
午後1時30分~2時30分
場 所 会場:徳島県立文書館 2階 講座室・展示室 入場無料
休館日 毎週月曜日(※祝日の場合は翌日)・毎月第3木曜日>
江戸時代の人々の暮らしと感染症 講師 奈良女子大学教授 鈴木 則子氏
徳島県立文書館では、文書館の逸品展「徳島の歴史資料に見る感染症」の関連行事として歴史講演会を開催しました。 講師の鈴木則子先生は江戸時代における感染症の流行と庶民の暮らしをテーマに研究を深められています。
講演では、感染症が江戸時代では日常的な脅威になっていたこと、現代とは異なる医学大系と身体観をもつ人々が感染症をどのように認識し、対応しようとしたのかをお話しいただきました。
災害の記憶と記録
講師 岡山大学名誉教授 倉地 克直 氏
令和3年2月28日(日)、岡山大学名誉教授 倉地克直氏を講師に招いて、イベントホールで歴史講演会を開催した。
講演では、(1) 明治以前の災害関係史料を見れば、それぞれの時代の事情によって史料の残存に多寡が生じていること、(2) 被災時における「自助・共助・公助」について、(3) 人はなぜ記録を書くのか、について話された。
(1) は、噴火・津波は江戸時代に情報量が増加しているが、地震は古代・中世の史料に記載が多い。 これは貴族層の「恐怖感」が日記等への記述を促したこと、大風・洪水は江戸時代に多くなるが、これは大河川下流域の耕地開発が進んだため大規模水害を被りやすくなったことが背景にある。
(2) は、自助・共助・公助は序列的なものではなく、より重層的で複雑なものであり、江戸時代には「公儀」の主導でそれぞれの集団が「分」に応じた役割を果たすシステムが作られていた。 公助のもとで共助・自助がうまく機能する。
(3) は、基本的にかけがえのない「家」や「村」を守るため、子孫のために書いたが、庶民が自らの災害体験を記録として残すようになるのは元禄頃からである。 この頃になって村の仕組みが整い、家の暮らしも安定するようになるからである。 しかし、明治以降になると一般の個人による災害記録は少なくなる。「家」や「村」の重さに変化が生じたり、科学的な知識や情報量が増えたことで記録を書くことへの切実さが薄らいだ結果なのだろう。 それでも、過去の記録をどう読むかは私たちに問われている重要な課題でもあるが、阪神淡路大震災以降に自らの被災体験を書き残す例が増えてきた。 また、東日本大震災でも葬儀社がどのような対処をしたのかを出版したように「実務記録」は今後重要性を増していくだう。
大阪管区気象台より感謝状を授与
日 時 令和6年11月15日(金)・12月7日(土)・令和7年1月19日(日)
午後1時30分~2時30分
場 所 会場:徳島県立文書館 2階 講座室・展示室 入場無料
休館日 毎週月曜日(※祝日の場合は翌日)・毎月第3木曜日>
講 座
★令和6年度 古文書講座(中級)
すでに古文書講座(初級)を修了されている方や、古文書読解の経験がある方を対象に歴史資料としての古文書の面白さを体験していただきます。 より深く、より広く、徳島の古文書に触れてみませんか。多数のご参加をお待ちしています。
日 程 10/12・10/26・11/9・11/23・12/14・12/21・1/11・1/25
時 間 午後2時から4時まで
場 所 会場:徳島県立文書館 2階 講座室
講座定員 30名 (申込多数の場合は抽選となります)
受 講 料 無料
申込締切 令和6年9月30日(土)消印有効 募集は締め切りました
申込方法 往復ハガキもしくは専用メールにてお申し込み下さい。
※メール応募の場合メールで回答します。
専用メール (mon_koza(at)bunmori.tokushima.jp)なお (at)は@に置換えて下さい
日 程 10/12・10/26・11/9・11/23・12/14・12/21・1/11・1/25
時 間 午後2時から4時まで
場 所 会場:徳島県立文書館 2階 講座室
講座定員 30名 (申込多数の場合は抽選となります)
受 講 料 無料
申込締切 令和6年9月30日(土)消印有効 募集は締め切りました
申込方法 往復ハガキもしくは専用メールにてお申し込み下さい。
※メール応募の場合メールで回答します。
専用メール (mon_koza(at)bunmori.tokushima.jp)なお (at)は@に置換えて下さい
過去の行事
★令和3年度 歴史講演会
江戸時代の人々の暮らしと感染症 講師 奈良女子大学教授 鈴木 則子氏
徳島県立文書館では、文書館の逸品展「徳島の歴史資料に見る感染症」の関連行事として歴史講演会を開催しました。 講師の鈴木則子先生は江戸時代における感染症の流行と庶民の暮らしをテーマに研究を深められています。
講演では、感染症が江戸時代では日常的な脅威になっていたこと、現代とは異なる医学大系と身体観をもつ人々が感染症をどのように認識し、対応しようとしたのかをお話しいただきました。
(講演要旨は『文書館だより』43号に掲載)
★令和2年度 歴史講演会
災害の記憶と記録
講師 岡山大学名誉教授 倉地 克直 氏
令和3年2月28日(日)、岡山大学名誉教授 倉地克直氏を講師に招いて、イベントホールで歴史講演会を開催した。
講演では、(1) 明治以前の災害関係史料を見れば、それぞれの時代の事情によって史料の残存に多寡が生じていること、(2) 被災時における「自助・共助・公助」について、(3) 人はなぜ記録を書くのか、について話された。
(1) は、噴火・津波は江戸時代に情報量が増加しているが、地震は古代・中世の史料に記載が多い。 これは貴族層の「恐怖感」が日記等への記述を促したこと、大風・洪水は江戸時代に多くなるが、これは大河川下流域の耕地開発が進んだため大規模水害を被りやすくなったことが背景にある。
(2) は、自助・共助・公助は序列的なものではなく、より重層的で複雑なものであり、江戸時代には「公儀」の主導でそれぞれの集団が「分」に応じた役割を果たすシステムが作られていた。 公助のもとで共助・自助がうまく機能する。
(3) は、基本的にかけがえのない「家」や「村」を守るため、子孫のために書いたが、庶民が自らの災害体験を記録として残すようになるのは元禄頃からである。 この頃になって村の仕組みが整い、家の暮らしも安定するようになるからである。 しかし、明治以降になると一般の個人による災害記録は少なくなる。「家」や「村」の重さに変化が生じたり、科学的な知識や情報量が増えたことで記録を書くことへの切実さが薄らいだ結果なのだろう。 それでも、過去の記録をどう読むかは私たちに問われている重要な課題でもあるが、阪神淡路大震災以降に自らの被災体験を書き残す例が増えてきた。 また、東日本大震災でも葬儀社がどのような対処をしたのかを出版したように「実務記録」は今後重要性を増していくだう。
(講演要旨は『文書館だより』42号に掲載)
★令和2年度 大阪管区気象台長 表彰
大阪管区気象台より感謝状を授与