『安政南海大地震有姿記』入り口
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 この史料について
 徳島での安政南海地震の記録のひとつに、中財家文書『安政三辰年 諸国大地震実録記并御国我等取混シ有姿記』がある。この作者近藤基之助は、大松村(現徳島市川内町)の組頭庄屋近藤家の当主であり、その後近代に入り中財に改姓したため中財家に伝来した。  『安政三辰年 諸国大地震実録記并御国我等取混シ有姿記』の大きさは、縦寸24.3×横寸17.2p、丁数は39丁である。その内容は、①「大地震実記録」(近藤基之助が大松村周辺で実際に体験したり、見分した地震の記録)、②「地震潰家大破荒増記」(大松村周辺村別の被害状況記録)、③「我等母実家松村郡宇太郎地震大潰ニ付見舞参り道筋見聞記」(地震後、大松村から松村(現鳴門市大麻町)まで見舞いに行った際の道中見聞記)、④徳島その他南方の被害状況記、⑤「嘉永七年寅十一月四日朝辰ノ刻関東大地震荒増記」(関東での安政地震の被害状況記)、⑥「大坂地震大津波」(安政地震での近畿地方の被害状況)、⑦「東海道五拾三次地震荒レ」(東海道五十三次宿場町の被害状況)、⑧「安政二年乙卯十月二日江戸大地震」(江戸安政二年地震の被害状況あらまし)、⑨「地震之歌」(地震の教訓などが織り込まれた数え歌)、⑩過去の地震年代一覧、となっている。その内近藤基之助の実体験に基づく記録及び徳島の記録の部分(①〜④)を取り上げ、原文の写真画像、解読及び意訳を掲載した。  この文書の解読は、『御大典記念 阿波藩民政資料下巻』の 2403〜2421ページにも掲載されている。また現在は、徳島県立文書館で所蔵・公開している。

※このコンテンツは、徳島大学総合科学部桑原恵研究室(金井美幸・田中沙織・萬好ふみ・和田洋佳・坂本真望・濱田京子・宮崎あゆみ・山野井碧・吉岡瞳・恵美由香里・川上清香・美馬奈月・宮本愛・平塚麻衣の皆さん、敬称略)の作成した解読文に徳島県立文書館で意訳をつけ校正を行う(谷恵子・金原祐樹)ことにより作成した。
※このコンテンツの内容に一部人権にかかわる文言があるが、歴史的な事実として使用された用語であり、そのまま掲載した。
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