「写真で見る“ちょっと昔”の阿波の名所」展  〜わたしの一枚〜 (5)

                                             徳島県観光課 提供

  私の少年時代は戦後の復興期、衣食にも貧しい昭和30年前後であった。
普段の遊び場は、 周囲の野山や田んぼの周りで、 おおよそ食べられるものは何でも口にした。 そんな生活の中で、 当時はありふれた牛耕風景もいつの間にか姿を消し、私の住む町の景色も一変してしまっている。 この私がまさかの還暦を迎え、 歳の所為か、貧しくて不便だったあの頃への思いが深まる今日この頃である。
(天野 尊温)