失われた街 戦前の光慶図書館(徳島県立図書館) 文書館トップに戻る 学ぼう楽しもうに戻る
3Dで復元された図書館 図書館の風景
残された図書館の図面 3Dレンダリングの過程
徳島県立光慶図書館について
 現在の徳島県立図書館の前身、徳島県立光慶図書館は、大正2年12月徳島県議会により大正天皇の即位大礼を記念する事業として決議されました。徳島公園内、城山の南に建てられることが決まり、3年後の大正5年(1917)7月24日に開設され、翌大正6年6月24日に開館しました。
 本館は木造鉄筋コンクリート2階建てで、1階には、事務室、館長室、児童閲覧室、新聞縦覧室など、2階には普通閲覧室、特別閲覧室、婦人閲覧室などがありました。書庫は煉瓦造り3層でした。本館の柱などは木造であるが、基礎には花崗岩を用い外壁を鉄筋コンクリートとし、周囲には石の柵をめぐらし、徳島公園内で偉観を誇っていました。
 昭和20年7月、徳島市大空襲により、焼夷弾攻撃を浴び、書庫の外部構造を残すだけで館舎及び在庫資料の全てを失ってしまいました。(『徳島県立図書館七十年史』より)