明治後期の徳島市街
(明治41年『東宮行啓記念写真帳』所収)
 明治後期、眉山の山頂から撮影された徳島市街の写真です。遠方には紀伊水道に注ぐ吉野川、中央の城山から手前の大滝山(眉山)麓まで建物の甍が密集し、市街地を貫流て紀伊水道に注ぐ新町川の両岸には白壁の藍倉が軒を連ねています。地域経済の地盤沈下がはじまっていましたが繁栄の名残りや余熱は続き、全国でも十数番目という人口を擁する地方都市の面影を見事に伝えています。